機密性の高いメッセージアプリ、Signalのバージョン3.9.1がリリースされ、iOSどうしでチャット履歴などのデータを移行できる機能がプラスされました。
機種変更の際に便利な新機能
これまでSignalアプリの中に保存されたデータは、デバイスを変更すると消えてしまう設計でしたが、新しいバージョンでは、古いiOSのデータを新しいiPhoneまたはiPadに完全に移行する事ができます。
便利さとセキュリティーの均衡が取れた仕様
アプリ間のデータ移行はWi-FiもしくはBluetoothを使います。サードパーティのクラウドを利用しないため、Signal内のデータが漏洩する事はありません。

ありそうで無かった機能
セキュリティーを重視するメッセージアプリは、往々にしてアプリ内のデータをバックアップする事が難しいため、データの移行が不便です。
WhatsAppは、バックアップデータを Google DriveかiCloudに保存する方式をとっていますが、通信がエンドツーエンドで保護されていないため、データが漏洩する可能性があります。
iMessageも同様の方式を採用しており、iCloudにバックアップを取れるようになっています。しかし、Appleがバックアップデータを取り出す鍵を所有しているため、法的措置がとられる場合など、内部データが無断で提供される可能性があります。
iOSバージョンでは、新しいデバイスのSignalアプリでQRコードを生成し、古いデバイスで読み取る事によってデータの移行が可能です。
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